2011/5/1〜色々な「物語」(〜4/30・掲示板開設までの間に)

(社)日本将棋連盟と日本女子プロ将棋協会(2)

さて、世渡り下手爺氏がweb「駒音」に書かれたNHK将棋の時間の「聞き手」変更問題である。

私は過日、LPSAに直接、ご連絡を差し上げた。どこぞの誰かのように「しつこく電話」などはしない。メールにて丁寧なお尋ねをさせていただいた。そして、極めて責任ある立場の方から、ご返信もいただくことができた。

もう少し、実際に調べていることがあるので、それが判明次第、お伝えしたいと思っている。

いただいたご返信には次のような趣旨のことが記されていた。

「今日の明日、すぐに関係改善とはまいりませんが、将棋文化を愛して、多くの人に将棋を広めて楽しんでいただきたいという根本的な理念は共に変わらないところだと、思っておりますので」

私は、この一文に接して、少なからず感銘を受けた。「その心意気やよし」である。現場の女流棋士たちの思いは共通であろう。返信をくださった方の「思い」を私は信じる。その思いを信じて、私も、このLPSAという団体を、私のできる範囲で今後も支援していきたい。

例えば自由民主党も日本共産党も「この国をよくしたい」と思って政治活動、政党としての活動を行っている。しかし、ではその「日本をよくしたい」という一点で、連立できるかというと、未来永劫、それはない。「どうすることがいいことか」という視点が異なるからである。つまり基本政策と理念が違う。

私は以前に「最終的には女流棋士のみなさんが一本化されることが望ましい」ということを述べた。双方が合意の道を探ることについては、年単位のレベルでも、継続して欲しいと思っている。しかし、一方が極端に自分を殺してまで、まるで吸収されるように合併する必要もないという気がしてきた。

しあわせのかたち、というのはそれぞれが決めればいいこと。そう考えている。

羽生善治名人は、LPSAの発足記念パーティでこういう趣旨のことを述べている。
「どういう局面かはわからない中で、みなさんは勝負手を放った」と。
「女性の分野が注目される時代、だからこそ益々の発展を期待したい」と。

ファンの先走った感情が、ふたつの組織の関係修復を阻むことにならないよう、私は願っているし、今後も私はそういう振舞いを目指していきたい。



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