2011/5/1〜色々な「物語」(〜4/30・掲示板開設までの間に)

(社)日本将棋連盟と日本女子プロ将棋協会(1)

この主題で、私自身はひとつ検証してみたいことがある。

新年度になって、例えば「駒音」というwebサイトで世渡り下手爺氏が展開されているような「発言」が、果たして本当に「日本女子プロ将棋協会」(LPSA)のためになっているのか。或いは「女子プロ棋士の隆盛、発展」のために役立っているのか。を考えてみたい。

一瞬 盤側の談話室 にスレッドを立てようかとも考えたが、私自身、ふたつの掲示板を眺めていると、いい意味での「すみ分け」が完成しつつあるようにも思えるし、現在、盤側の談話室 は「原発関連」についての多様な議論が展開されていることから、まぁ、率直に申し上げれば、現時点で「不急」のこの問題について、わざわざそれを行うこともないような気もする。5月に掲示板を開設したときに、とでも思っていたのだが、それでは、私自身が忘れてしまう可能性もあるので、先行して、ここで取り上げてみることにした。

私なりに努力をして、世渡り下手爺氏よりは「わかりやすい」文章を残しておきたい。

旧聞に属する話だが、まずは事実関係のおさらいをしておこう。

-----------------------------------------------------------
  日時: 2009年05月25日 17:00 

鵜川善郷相談役、辞任のお知らせ。

いつも当サイトをご覧いただきましてありがとうございます。

LPSAの相談役である鵜川善郷氏が一身上の都合により、相談役の辞任届けを提出され、LPSA理事会は5月31日付をもって受理いたしました。

以上、ご報告させていただきます。
(LPSA お知らせ バックナンバーより)
------------------------------------------------------------

私なりに、一身上の都合について「推測」していることはあるが、それはここでの主題ではないので省略する。要は、鵜川善郷氏は、2009年6月1日以降、LPSAとは、組織上は何の関係もない、ということになる。届けという以上は、鵜川氏は自ら身を引かれたのであろうし、LPSAも強い慰留はしなかったということであろう。或いは強い慰留はあったのかもしれないが、鵜川氏の「意志」が固かったということなのかもしれない。

まぁ、組織というものは「本当に必要な人間」をそう簡単に離したりはしないものだから、そういう意味では、双方が利害の一致をみたということだと私は考えている。

さて、このバックナンバーをわざわざ紹介したというのは、勿論、理由があってのことだ。

--------------------------------------------------------------
57.  世渡り下手爺 - 2011/04/03(Sun) 20:23 No.30526 (web駒音より一部引用)

おっと、そう見えましたか、それは失礼いたしました。
私は、単に牽制球を投げているのですよ。

明日が期限です、もういいでしょう。実は私のところへ連盟の方が2名自分の首
を賭けて会いに来た(彼等曰くですが)のです。

私は会う事に対してためらいを持っておりました。会う必要があるとも思えま
せんでしたが相手は真剣でした。ためらいは、これから彼等に起こるであろう
危険を感じたからでした。

彼らの提案は、私の「駒桜」への入会でした。話を伺いました。
約4時間話は続きました。概要は次のようなものです。

一職員として、一将棋を愛する者として、現在の分裂した女流の状況を憂いて
いる。その立場にはないが、信念を持って現状を打開したい。私に会う前に大
阪へ行き、同じような話をさせてもらった人がいる。出張の報告を会長にした
ところ、「君は良い度胸をしている、その度胸があるのならば鵜川という人間
を勧誘してきなさい。」出来なかったら〇〇(〇〇はご想像下さい)。

〇〇の話は喫茶店を出てから伺いました。口から言葉が漏れました。

「お話、確かに伺いました。お伝えください。このような形で職員の方を使わ
れるのは好みません、直に伺いとうございます。」

聞きたくもない話、書きたくもない話ではあります。しかし、この事前の書き
込みにより、暴挙が行われない事がここ数件の変な書き込みの目的です。 

---------------------------------------------------------------

>一職員として、一将棋を愛する者として、現在の分裂した女流の状況を憂いて
>いる。その立場にはないが、信念を持って現状を打開したい。

はっきり言えば、この職員2名は間違っている、というか筋を誤っている。組織に身を置いたものであれば、誰でもわかる話だ。これでは「社長」から、少々の叱責を受けて、しかるべきである。何故か。わかりやすく説明してみよう。

1.「現在の分裂した女流の状況」を憂いでいるというのであれば、その当事者の意思を確認し、憂う状況の具  体的な解決策を検討しなければいけない。日本将棋連盟に属する棋士、女流棋士は、今の状況をどう考え ているのか。LPSAのみなさんは、今の現状をどう捉えているのか。である。

2.「それらを全くすっ飛ばして」今や相談役でもない、組織とは何ら関係のない者に一体何を相談するというの か、全く順序をはき違えている。こんなことをしていれば、まとまるものもまとまらなくなってしまう。1.に示した ような問題点を整理して、「連盟」と「協会」の相違点を協議する。双方に妥協できる点、譲れる点があるのか ないのかをきちんと協議する。その協議というのは、当然、連盟と協会のしかるべき立場の人間が行わなけ ればいけない。

3.「LPSAの元相談役」に相談しても意味はないのである。氏と米長会長の関係が「正常」ではないことなど、連 盟職員であれば百も承知のこと。つまり、立場にない職員が「暴走」した結果、問題は更に拗れるというだけ のことである。ボタンを最初からかけ違えているのだから、どうにもならない。

4.「現在の分裂した女流の状況」というのは、そのとおりである。しかし「LPSA」のみなさんが、本当に今のこの 状況を「憂いている」のかどうか、その点は冷静に考えなければいけない。
 米長会長によれば「連盟を退会した棋士」に対して、3/末日を期限に「呼びかけ」を行ったとある。LPSAのみ なさんは、おそらく誰ひとり応じることはなかったのであろう。理由は色々あるのだろうが、それはご本人ひと りひとりが、自身のこれからの人生を賭けて選びとった「最善手」である。私はそれはそれで尊重したい。

5.というか、例えば連盟に復帰することが「不幸を誘発することになる」と思えるのであれば、私は無理をして今 戻ることは全く必要がないと考えている。仕事というものは、規模だけでは必ずしもない。自分にとって恵まれ た、伸び伸びとした、風通しのいい環境で将棋に仕えるというのは、むしろいいことではないかとも思っている のだ。第一、連盟に復帰したという、ただそれだけで、将棋が強くなるというわけでもないのだから。

6.私は、LPSAのファンクラブにも「駒桜」にも入会している。実にささやかなものではあるのだけれど、前者に  ついては、僅かな人員組織で切り盛りしていくためには、できるだけ彼女たちが「将棋だけに打ち込める環境 というものがあった方がいいし、そのためには副収入は多いにこしたことはない。催しに参加するたびに何や かやとグッズをつい買い求めてしまうというのも、そのせいである。後者の場合は、単純に「あからと清水さん の対局」がみたかったからである。
 私はこの対局の模様を盤側の談話室で紹介したが、この催しものにあれほど無関心であった駒音という    サイトの「空気」を今でも鮮明に記憶している。私にはただ、異様な感じがした。

7.こう書くと、それほど私も「悪魔呼ばわり」されるかもしれないが(苦笑)世渡り下手爺氏のここに引用した発言 そのままのことが行われ、私が上司の立場であれば「前相談役に駒桜の勧誘をしておいで」くらいは精一杯 の皮肉と共に口にするかもしれない。そしてにこやかに送り出す。「ルールも手順も手続きも無視して、しかも 全く筋の違うことを行ったのだから」お灸をすえるのは当然である。

8.で、私が前相談役の立場であるならば「せっかくおみえいただいたのですから」と駒桜の入会手続きをとる。 ただし、併せてそこで「会長宛ての親書」を手渡す。

「本日、職員2名の方から『駒桜』勧誘のご案内をいただきましたので、入会をさせていただきます。ただし、それはLPSAを含めたあらゆる女流棋士の支援という立場からのもので、米長会長に賛同する、或いは支援するというものでは全くありませんので、くれぐれも誤解のないようにお願い致します」と。

これで、職員二名の立場も守られることになる。

「web駒音」に引用したようなことを「牽制」(全く牽制になっていないのだが、そんなことまで説明する気にはとてもなれない)などと自己主張するよりは、よほど「大人の対応」だと、私は思っている。

まぁ、米長会長は敵、連盟女流も敵というならば、私のような選択肢は浮かぶことはないだろう。

私は正直、世渡り下手爺氏の主張だけを鵜呑みにして「踊らされたり」はしない。それは「本質の問題」を見誤ると考えているからだ。

次回は「NHK問題」について私が得た情報を明らかにする。

繰り返しになるが、私はこのテーマで、前相談役のweb上の振舞いが、本当に「日本女子プロ将棋協会」(LPSA)のためになっているのか。或いは「女子プロ棋士の隆盛、発展」のために役立っているのか。を検証してみたい、そう思っている。



トップへ
戻る
前へ
次へ




inserted by FC2 system