2011/5/1〜色々な「物語」(〜4/30・掲示板開設までの間に)

掲示板開設を再度、延期致します。(2011年5月1日〜)

私なりに熟慮を重ねましたが、BBS言葉の対局室(掲示板) の開設を再度、延期することとしました。
ご了承いただきたくお願い申し上げます。

例えば盤側の談話室 でも何人かの参加者の方々が述べていらっしゃいますが、震災から2週間以上が経過した今日、予断を許さない状況がまだまだ続いております。率直に申し上げれば、管理者としての私自身が、現時点で、被災者の方々の不安や、今後の不透明さに苦しまれている「現実」というものを前に、多様なテーマで議論の場を「新たに構築する」という時期ではないと考えるからです。

「議論を愉しむ」というと、些か語弊があるかもしれませんが、管理者としての「余裕」というか「プランニング」にまで頭が回らないというのが、正直な気持ちです。管理者がこれでは、開設した掲示板の質もレベルも向上しないと考えますし、私なりに考える「参加者」への義務を果たすという「気力」が湧かない、というのが実際のところでもあります。

これはいわゆる「自粛」というものとは、少しばかりニュアンスが違います。
一言でいうならば、優先順位の問題ということになります。さし迫って、慌てて「BBS」を開設するよりは、今日、私には他にやりたいこと、やらねばならないことがあるという状態が続いています。

「その情報は本当に正しいものなのか」「誇張もしくは矮小化されていないか。誤解を生じることがないようにきちんと伝えられているか」「語り手の意図はどこにあるのか。言葉の背景に隠されたものはないのか」今回の大震災は遅ればせながら、私にも「情報の伝達の在り方」というものについて考えさせられる大きなきっかけとなりました。

例えば今週月曜日発売の「週刊ポスト」(小学館)と「週刊現代」前者は「放射能報道の不都合な真実」後者は「福島原発・隠された真実」とリードは似たようなものですが、記事の内容、スタンスは全く異なっています。「ポスト」は「被災地より線量高い街がヨーロッパ、南米にある」「実は普段から食べている放射線を受けた食品」などパニック、デマ、風評被害に踊らされないという論調が強く、一方「現代」では「大本営発表、被爆安全基準のまやかし」「安全な被爆なんてありえない」と、徹底した警鐘路線である。どちらのメディアも「菅直人だけは駄目だ」という点では見事に一致しているのですが。

で、私程度の脆弱な知識だと一方だけを読めば、おそらくそちらに影響を受けてしまう。で、両方を読むと、結局は「信じたい情報」と「信じたくない情報」との間で右往左往してしまう、という面がある。ただそれでも考えて考えて考え抜いて、自分が見定めなければどうしようもないのだ。

私には被災地にも近隣の地域にも現在は被害の影響の少ない、或いは実感として生まれていない地域にも身近に感じる方々が存するが、実際に色々と話してみると「温度差」が間違いなく存在する。webというものはそのあたりの「境界」というものが存在しない。復旧や安否の問題、今後の生活の不安に苦しむ人々もコミュニティの場には間違いなくいらっしゃる。

私はこのHPを開設して、久しぶりにアクセス解析のページを覗いてみたのだが、被災地ならびに被災地周辺からアクセスしてくださっている方が少なからずいらっしゃる。こんなつぶやきめいたものにアクセスしてくださるということには恐縮するばかりだが、そういった方々とも、やがては必ず、掲示板でお会いできる日があるのだろうと考えると、そのことが一瞬、私をホッとさせてもくれる。本当にありがたいことだ。

「情報の問題について考える契機にしたい」 私は今、そういうことを考えています。

LPSAと日本将棋連盟との問題で、私は今日、駒音でも話題になっていることについて、ある組織に具体的に問い合わせを行いました。一体何がどこまで本当なのかどうか、結局は自分で動いてみないと物事の本質には届かないし、不確かな、不明瞭な内容に一喜一憂するというのも、みっともない話ですし。

この件については開設する「掲示板」で何がしかのことがお伝えできるのではないか、と思っています。

5月1日には開設できる状況になっていることを心から願いたい。そして被災地ならびに周辺の方々が一日も早く「安心がみえる」状況を迎えることを、懸命に復旧作業に従事される方々の思いが結実することを祈っています。

                                        JC IMPACTU



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