2011/5/1〜色々な「物語」(〜4/30・掲示板開設までの間に)

沈黙より軽い言葉

柳美里の対談集のタイトルに「沈黙より軽い言葉を発するなかれ」というものがある。最新刊だ。

私は彼女の熱心な読者ではない。初期の作品を何作か読んで、以来疎遠になってしまった。たまたま定期購読誌の中に表題をみつけて以来、その「ことば」が何とはなく気になっている。近い内にこの本を手にとってみよう。

ある時代、「沈黙」というものに、人は何らかの「意味」を見出そうとした。「沈思黙考」といわれるように、プロセスを経て、語られる「言葉」には重みというものがあった。

言葉が吐き出されるように「軽い」という風潮になって、一体どれくらいになるのだろう。「沈黙」に自身が耐えきれずに、軽い言葉が躍り続ける。沈思黙考のない「ことば」は、確かに軽い。届かなければ残りもしない。

                              JC IMPACTU




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